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2025年度 「秋の体験イベント」のご報告 前日までの雨もあがり、爽やかな秋風吹く10月28日「秋の体験イベント」が開催されました。場所は日本橋本町の創業百年の歴史がある「器 日本橋夢東」さん。こちらでは、金継、蒔絵、金箔貼り、七宝、ポーセリングアートなどの教室や体験が行われております。今回は、七宝焼き(6名)、蒔絵(13名)、金箔貼り(10名)、合わせて29名の参加をいただき、体験が行われました。 七宝焼きは、銅などの金属にガラス釉薬を乗せて高温で焼成する日本の伝統的な工芸技法です。今回は、小型の電子レンジくらいの大きさの焼成窯にて800°~830°で2回焼成の工程でした。ブローチ、ペンダント、帯留めなど好みの型に色とりどりのガラス片や雲母などを散らし、ガラス釉薬を盛るような感じで乗せ焼成窯へ。窯から出し冷ます工程での色の変化は見ものでした。 蒔絵は、漆器に好きな絵柄を選び、青金(5円玉色)、赤金(10円玉色)、シルバー(1円玉色)と呼ばれる金属粉で、華やかに色付けし完成させる技法です。今回は漆を使わない為、かぶれる心配はありませんでした。好みの黒と朱のお皿、カップ、お椀を選び、マスキングテープを貼り、剝がして糊剤を塗布します。そして金属粉をたっぷり蒔き、軽くテッシュで粉を取って完成です。漆器の色や形により表情が違い、存在感がありました。 金箔貼りは、一万分の一ミリの金沢金箔を使っての華やかで繊細な工芸品です。今回は黒と朱の漆の小箱を使用し、好みの形のマスキングテープを蓋の部分に貼り、剝がし糊剤を塗布し落ち着かせます。そして薄く軽い金沢金箔をふわっと乗せ、筆で優しく撫で付け余分な金箔を落としていきます。少ししわが寄る為、真ん中から伸ばして完成となりました。形は同じでも個性豊かで、楽しい工程でした。 今回のイベントでは、長い歴史の中で伝えられてきた日本の伝統文化に触れ、自分だけの作品をつくることができた、貴重な体験となりました。私達が日々携わっているポーセリンとは異なりますが、日本の気候風土の中、それらを感じる心の根底に共通した感性があるのではと、深く感じ入った次第です。 ご参加くださった皆様、丁寧にご指導下さった講師の方々、心よりお礼申し上げます。 |
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2024年は、下記へ寄付しました。
・青空共和国 ・スペシャルオリンピックス日本・東京 ・「野の花の家」奨学基金事務局 ・「子供の町」後援会 ・石川県伝統産業振興協議会 |