主な活動
J.P.P.A.作品展示会
第10回J.P.P.A.展 案内

1997年から3年ごとに全会員による展示会を開催しています。
2024年8月29日、30日に第一ホテル東京において第10回展示会が開催されました。
台風10号が接近し不安定な天候にもかかわらず、多くの来場者をお迎えし、日頃の成果の発表と共に親睦の輪が広がり、有意義なひとときを共有いたしました。

同時に開催された会員提供作品によるチャリティー販売会は、皆様のご協力で盛況に終え、社会貢献活動に活かされます。

次回は、2027年夏に第11回展示会を予定しております。

第10回J.P.P.A.展 会場 第10回J.P.P.A.展 会場 第10回J.P.P.A.展 会場
テーブルウェア・フェスティバル ~暮らしを彩る器展~

東京ドームで毎年開催されている「テーブルウェア・フェスティバル」にJ.P.P.A.は2009年から2012年まで毎年参加してきましたが、2013年より隔年に参加することとなりました。

2018年は2月4日から2月12日まで開催されました。J.P.P.A. 会員は恒例のディナーテーブルと共に、丸盆セットとカップ&ソーサー、お祝いのテーブル、アニバーサリープレートと感謝の気持ちを込めて手書き作品の数々を出展し、多くの方々から好意的な評価を頂きました。期間中は好天に恵まれたこともあり、総計280000人あまりの来場者をお迎えいたしました。

テーブルウェア・フェスティバル2018

年度イベント

2025年度

「秋の体験イベント」のご報告

前日までの雨もあがり、爽やかな秋風吹く10月28日「秋の体験イベント」が開催されました。場所は日本橋本町の創業百年の歴史がある「器 日本橋夢東」さん。こちらでは、金継、蒔絵、金箔貼り、七宝、ポーセリングアートなどの教室や体験が行われております。今回は、七宝焼き(6名)、蒔絵(13名)、金箔貼り(10名)、合わせて29名の参加をいただき、体験が行われました。

七宝焼きは、銅などの金属にガラス釉薬を乗せて高温で焼成する日本の伝統的な工芸技法です。今回は、小型の電子レンジくらいの大きさの焼成窯にて800°~830°で2回焼成の工程でした。ブローチ、ペンダント、帯留めなど好みの型に色とりどりのガラス片や雲母などを散らし、ガラス釉薬を盛るような感じで乗せ焼成窯へ。窯から出し冷ます工程での色の変化は見ものでした。

蒔絵は、漆器に好きな絵柄を選び、青金(5円玉色)、赤金(10円玉色)、シルバー(1円玉色)と呼ばれる金属粉で、華やかに色付けし完成させる技法です。今回は漆を使わない為、かぶれる心配はありませんでした。好みの黒と朱のお皿、カップ、お椀を選び、マスキングテープを貼り、剝がして糊剤を塗布します。そして金属粉をたっぷり蒔き、軽くテッシュで粉を取って完成です。漆器の色や形により表情が違い、存在感がありました。

金箔貼りは、一万分の一ミリの金沢金箔を使っての華やかで繊細な工芸品です。今回は黒と朱の漆の小箱を使用し、好みの形のマスキングテープを蓋の部分に貼り、剝がし糊剤を塗布し落ち着かせます。そして薄く軽い金沢金箔をふわっと乗せ、筆で優しく撫で付け余分な金箔を落としていきます。少ししわが寄る為、真ん中から伸ばして完成となりました。形は同じでも個性豊かで、楽しい工程でした。

今回のイベントでは、長い歴史の中で伝えられてきた日本の伝統文化に触れ、自分だけの作品をつくることができた、貴重な体験となりました。私達が日々携わっているポーセリンとは異なりますが、日本の気候風土の中、それらを感じる心の根底に共通した感性があるのではと、深く感じ入った次第です。

ご参加くださった皆様、丁寧にご指導下さった講師の方々、心よりお礼申し上げます。

2025年度

ノリタケ元デザイナーから見た「洋陶磁器の世界」

7月1日に今年度の第1回目のイベントが開催されました。今回は新入会員の皆様の歓迎として、元ノリタケデザイナー&ペインターの齋藤秀雄先生の講演と午餐会が企画され新入会員9名を含む39名にご参加頂き、開催することが出来ました。

今回「ノリタケ元デザイナーからみた『洋陶磁器の世界』」というテーマで、洋陶磁器の歴史、種類、技法、粗描画などについて、技法だけでなく、日頃触れることの少ないデザインマネージメントまでを幅広くとても分かりやすくお話しいただき絵付に携わる参加者のこれからのデザイン、技術の礎となる有意義なおよそ1時間15分の講演でした。
各時代の洋陶磁器の特色と歴史的な成り立ちから現在のデザインまでの系統的なお話の中で名品が良くも悪くも時代背景に影響されて成り立っているのに比べ、今の私達は自由にあらゆる種類のデザインを楽しみ又挑戦できることに幸せを感じますし、色々なことにチャレンジしてみたい、そんな新たな気持ちになりました。
又、ノリタケが日本の洋陶磁器を牽引し発展させてきたことを改めて認識し、そのデザインに携われた齊藤先生の見事な作品の数々をスクリーンにて拝見し実際の展示も含めとても貴重な体験でした。
終了後皆様それぞれの技法についての踏み込んだ質問をされたり熱心に写真撮影をされたり絵付けを学ぶお仲間同士、新旧含めて情報交換も楽しくできとても参考になったというご感想をいただきました。
皆様の作品作りの何かヒントになり新しい世界を広げることになれば嬉しく思います。

午餐会では、青山の懐石弁当とお茶を頂きながら、和やかな歓談のひとときを過ごし皆様と笑顔の集合写真も撮ることが出来ました。
例年以上の真夏日となりましたが、ご参加頂きました皆様には、会員の親睦と今年度活動のご支援を頂きましたことに、あらためて感謝申し上げます。

2024年度

2024年6月28日(金)初夏のイベントとして29名の方のご参加のもと、緑溢れる駒場公園に建つ旧前田邸において、漆芸の専門家で文化財保存修復家の高宮洋子先生にご講義いただいた後に館内を見学いたしました。
その後、高宮先生もお招きし渋谷セルリアンタワー東急ホテル日本料理「桜丘」でかさね弁当の昼食をいただきながら楽しい時間を過ごしました。

旧前田家本邸は、加賀百万石16代当主前田利為公爵によって建設された大邸宅建築を代表する重要文化財のお屋敷です。
1階は外交や皇族を招いて晩餐会を行う重要な社交場、2階は家族の生活の場として実際に使われた歴史ある華族の邸宅でした。
今回は特別に1階大客室をお借りし、高宮洋子先生から古来縄文時代より様々な用途で使われてきた漆の性質、漆芸を用いての仏像の修復について、熱意と愛情に満ちた興味深いお話を伺いました。
長い年月の間には修復材料によって成功だけではなく、ずさんな修復からの虫害など、時代ごとの試行錯誤が続いてきました。
現代ではX線や3Dの撮影により緻密な内部まで修復出来るようになったそうです。
修復に費やす時間と努力は、私達の作品つくりにも通じるものを感じました。
とても分かりやすい内容で、質問が尽きないほどの1時間でした。

今回は梅雨の大雨の中での開催になりましたが、快くご参加くださりご協力いただきました皆様には、年度委員一同心からお礼申し上げます。

社会貢献活動

2024年は、下記へ寄付しました。

・青空共和国
・スペシャルオリンピックス日本・東京
・「野の花の家」奨学基金事務局
・「子供の町」後援会
・石川県伝統産業振興協議会